中東の近未来 2007 8 25
やはり、イラクは内戦へと向かうのか。
しかし、こういう未来は、2001年の時点でも予想できたでしょう。
数年後、アメリカ軍撤退。
しかし、この地域は、独裁者(強引な指導者)でしか治めることはできないから、
やがて、サダム・フセインのような独裁者出現。
しかも、軍事国家で、地域大国になる可能性がある。
そして、導かれるのは、今度こそ、中東での「最終的な戦争」。
もしかすると、前後して、アラブ統一があるかもしれない。
結局、この地域は、サダム・フセインがいた方が安定していたでしょう。
しかも、今後起きることを考えれば、アメリカにとっても、
サダム・フセインの存在は、有益だったと言える日が来るでしょう。
歴史は繰返す History repeats itself. 2005 2 2
今は昔、ある本(2001年12月31日出版)には、
このようなことが書かれていました。
「イラク人は、長く続く困窮生活に、うんざりしているが、
それでも、サダム・フセインに対し、文句も言わないし、非難もしない。
なぜならば、強引な指導者が倒れたら、
イラクは内戦状態になると、誰でも知っているからだ。」
これは、イラクの「複雑な民族、複雑な宗教、複雑な部族」を考えれば、
やむを得ないことかもしれないと、本を読んだ時に思いました。
さて、2005年の現代。
サダム・フセインに代わって、アメリカ軍がイラクを支配しています。
おそらく、イラク人は、アメリカ軍の支配には、うんざりしているが、
それでも、アメリカ軍に対し、文句も言わないし、非難もしないかもしれない。
なぜならば、強引な指導者(アメリカ軍)が撤退したら、
イラクは内戦状態になると、誰でも知っているからだ。
なぜ、歴史は繰返すのか。
人間は、反省をしないと、同じ過ちを犯す。
その人間が歴史を作っているから、歴史は繰返すことになる。